DBSについて知る

DBS手術の内容

ここでは植込み手術の流れを示します。

@ フレーム(定位脳手術装置)を取り付ける

脳神経外科の医師が、フレームという器具を患者さんの頭に装着します。このフレームにより、頭が固定され、ターゲット(刺激を行う場所)を測定する準備が整います。フレームは4点で頭に固定されます。固定する部分の痛みを取り除くために局所麻酔を行いますが、フレーム装着時には圧迫感を感じることがあります。

A ターゲットの位置を確認する

フレームをいったん固定したら、磁気共鳴画像装置(MRI)、コンピュータ断層撮影装置(CT)またはその他の装置を使用して脳の写真を撮影します。この写真画像を使って、患者さんの脳内のターゲットを正確に測定します。

B リードを挿入する

手術室では高度な技術をもつ専門家によって手術が行われます。手術に当たり頭髪を短く刈る場合もあります。脳神経外科の医師は局所麻酔をかけて頭蓋骨に一円硬貨より小さな穴をあけます。穴をあけるときに少し圧迫感を感じるかもしれません。その後、細いリードをターゲットに挿入しますが、この時に痛みを感じることはありません。リードの挿入は手術治療の中で最も重要な場面です。1〜2 mmのずれで治療効果に大きな影響がでますので、時間をかけてテスト刺激を繰り返しながら最も良い挿入部位を見つけます。

C テスト刺激を行う

リードが植込まれたら、リードを体外式の試験刺激装置につなぎ、刺激テストを行います。このとき患者さんはいくつかの質問を受けたり、色々な動作をするよう指示されることがあります。これは、リードが正しい位置に植込まれているかを確認するため、また刺激による効果や副作用を確認するために行われます。「しびれ」や「ぴりぴりするような感じ」等がないかを聞かれた際は、遠慮せず感じたことを答えてください。声を出すことで、話しにくくないかを調べることもあります。これらの回答から、リードの位置や刺激条件を調節します。とてもまれですが、テスト刺激によって症状をコントロールできないと判断された場合や、副作用が強くて刺激できない場合は、リードは取り除かれ、手術を中止することがあります。この場合は神経刺激装置の植込みは行われません。

D 刺激装置の植込み

テスト刺激による確認後、神経刺激装置を体内(多くは前胸部)に植込み、リードと神経刺激装置を皮下に通した延長用ケーブル(エクステンションまたはアダプタ)で接続します。この手術は、リードの植込みと同時に、または数日後に実施されます。リードの挿入は刺激テストをするために局所麻酔で行われますが、神経刺激装置の植え込みは全身麻酔で患者さんが眠っている間に行われます。

執筆藤本 健一 先生(自治医大ステーション・ブレインクリニック 神経内科)

 

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